和歌山県太地町でイルカなど小型鯨類の追い込み漁が9月から始まるのを前に、第5管区海上保安本部(神戸)は17日、同町の太地港で反捕鯨団体の妨害行為に備えた警備訓練を実施した。
海上保安官ら約30人が参加。漁船の操業をゴムボートに乗って妨害する相手を追い詰めて取り押さえたり、漁の様子を撮影する活動家を退去させたりする訓練が行われた。同町は条例で、漁の期間中、漁が行われる畠尻湾上でのドローンの飛行を禁止している。
太地いさな組合の小畑充規組合長(56)は「昨年は頭上でドローンが飛んで危険を感じたこともあった。仕事を続けていく上で訓練はすごくありがたい」と話した。