沖縄知事選、茂木氏正念場 現地でテコ入れ 組織固め徹底

自民党沖縄県連の選対会議であいさつする茂木敏充幹事長(左)=那覇市内
自民党沖縄県連の選対会議であいさつする茂木敏充幹事長(左)=那覇市内

自民党が重要選挙に位置付ける沖縄県知事選(25日告示、9月11日投開票)が迫る中、茂木敏充幹事長の手腕が試されている。知事選は第2次岸田文雄改造内閣発足後初の大型地方選挙となるだけでなく、結果は米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設問題の行方を左右しかねない。茂木氏は16日、夏休みを返上して沖縄に入り、テコ入れを図った。

「基地問題の早期解決など、危機を突破し、明るい沖縄の未来を開くために絶対に負けられない」

茂木氏は同日、那覇市内のホテルで知事選に立候補する佐喜真淳(さきま・あつし)氏(58)に推薦証を渡した後、党沖縄県連の選対会議で、こうげきを飛ばした。

沖縄は今年、重要な選挙が続く「選挙イヤー」を迎えている。自民は年明け以降、辺野古を抱える名護市長選など4つの市長選で全勝した。だが、7月の参院選で、沖縄選挙区は自民新人が野党系の「オール沖縄」が推す現職に約2900票差で惜敗。県政奪還を目指す「天王山」の知事選直前に冷や水を浴びせられた形になっただけに、巻き返しに必死だ。

知事選は、オール沖縄を支持基盤とする現職の玉城デニー知事(62)に佐喜真氏が挑む構図だが、県内の保守層に一定の影響力がある下地幹郎元衆院議員(61)が出馬する意向を表明している。参院選沖縄選挙区では保守的な主張を掲げる参政党に保守票が流れたことが自民敗北の一因とされているだけに、知事選でも同様の事態になりかねないと警戒感を募らせている。

茂木氏にとっても、知事選は正念場だ。先の党役員人事で、茂木氏は参院選で自民を勝利に導いた功績を踏まえ幹事長続投となった。さらに、参院議長人事では自ら率いる党内第2勢力の茂木派(平成研究会、54人)の尾辻秀久氏の就任を働きかけて実現するなど、党内で存在感は一段と増しつつある。

しかし、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と党所属議員の関係や安倍晋三元首相の「国葬」(国葬儀)実施に対する批判もあって、内閣支持率は下落傾向にあるなど政権運営は厳しくなりつつある。与野党対決型となる知事選で敗れれば、秋の臨時国会で野党が勢いづきかねない。

知事選の結果は自らの求心力にも直結する。知事選で勝利すれば、「ポスト岸田」をうかがう上で大きな弾みとなる。逆に負ければ、今の勢いに水を差しかねない。茂木氏は今後も沖縄に入り、平成26年の選対委員長時代に培った沖縄人脈を駆使して細かく支持団体を訪れ、組織固めを徹底する構えだ。(児玉佳子)

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