不戦の決意新たに 終戦77年、戦没者追悼式 3年連続で規模縮小開催

全国戦没者追悼式が開かれる日本武道館=15日午前11時24分、東京都千代田区の日本武道館(代表撮影)
全国戦没者追悼式が開かれる日本武道館=15日午前11時24分、東京都千代田区の日本武道館(代表撮影)

77回目の終戦の日を迎えた15日、政府主催の全国戦没者追悼式が日本武道館(東京都千代田区)で開かれた。天皇、皇后両陛下のご臨席のもと、岸田文雄首相や全国の遺族ら約千人が参列。新型コロナウイルス流行が続く中、3年連続で規模が縮小されたが、参列者は前年の計185人から大幅に増えた。

先の大戦で犠牲となった軍人・軍属など約230万人、一般国民約80万人の計約310万人の冥福を祈り、平和への誓いを新たにした。戦後生まれが85%超となって世代交代が進む中、記憶の継承が課題となっている。

新型コロナ流行の「第7波」が収まらない中で京都、山口、愛媛、沖縄の4府県の遺族は事前に欠席を決めた。厚生労働省は式典の様子を3年連続でインターネット中継した。

式典では岸田首相が「戦争の惨禍を二度と繰り返さない。この決然たる誓いをこれからも貫いてまいります。未だ争いが絶えることのない世界にあって、我が国は、積極的平和主義の旗の下、国際社会と力を合わせながら、世界が直面する様々な課題の解決に、全力で取り組んでまいります」と式辞を述べた。参列者は起立し、正午の時報を合図に1分間の黙禱をささげた。

天皇陛下はお言葉で、コロナ禍に触れた上で、「深い反省の上に立って」との表現を踏襲し「再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願い、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、全国民と共に、心から追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります」と述べられた。

昭和13年に陸軍伍長だった父が戦死した岡山県遺族連盟理事長の大月健一さん(83)が遺族代表として参列し、「世界では、ロシアによるウクライナ侵攻など、未だ紛争は絶えず、今も私たちのような遺族が生まれ続けています」「戦争の悲惨さと平和の尊さを語り続け、継承していくことを諸霊にお誓い申し上げます」と追悼の辞を読み上げた。

天皇陛下お言葉全文 全国戦没者追悼式

岸田首相 戦没者追悼式の式辞全文


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