精霊流し、故人送る 長崎の伝統行事

越中哲也さんを追悼する精霊船=15日、長崎市
越中哲也さんを追悼する精霊船=15日、長崎市

初盆を迎えた故人の霊を、手作りの船で西方浄土へ送り出す長崎県の伝統行事「精霊流し」が15日、県内各地で行われた。長崎市の中心部では、雨が降ったりやんだりする中、和装の喪服やそろいの法被を着た遺族らが精霊船とともに練り歩き、悪霊を払うとされる爆竹の音が鳴り響いた。

精霊船は屋形船のような形で、大きいものは全長10メートルを超える。各家庭や自治体が遺影やちょうちんなどで思い思いに飾り付け、台車に乗せたり担いだりして港まで運ぶ。

今年は、精霊流しや長崎くんちなどのテレビ解説で親しまれ、昨年9月に99歳で亡くなった郷土史家の越中(えっちゅう)哲也さんが、わらや竹で作った地元自治会の船で追悼された。長女の越中桐さん(59)は「昔ながらの船で、小さい頃に父と一緒に見にきたことを思い出す」と話し、故人をしのんだ。

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