ドイツ空軍、戦闘機などインド太平洋に派遣 日米韓などと多国籍演習

ユーロファイター・タイフーン(2018年7月、岡田敏彦撮影)
ユーロファイター・タイフーン(2018年7月、岡田敏彦撮影)

ドイツ連邦空軍は15日から、主力戦闘機ユーロファイターを中心とする軍用機群をインド太平洋地域に派遣する。独軍の発表によると、オーストラリアで多国籍空軍演習に参加するほか、日本や韓国、シンガポールを訪れる予定。安全保障で民主主義圏の連携に加わり、中国の軍事的威嚇に対抗する狙いがある。

ドイツ軍が、戦闘機をインド太平洋地域に派遣するのは初めてとなる。軍用機群はユーロファイターが6機、輸送機A400Mが4機、多用途空中給油・輸送機A330MRTTが3機の計13機で構成する。今月19日から3週間、豪州で行われる多国籍空軍演習「ピッチブラック」に日米韓やシンガポール、英仏などと共に参加し、その後、日本を訪れる予定。独軍の発表では、日韓とは「価値を共有するパートナー」として、関係を深める意欲を強調している。

ドイツは長く、中国との貿易関係を重視してきたが、2020年にインド太平洋戦略を策定。昨年には、フリゲート艦をこの地域に派遣し、外交方針を軌道修正している。ショルツ独首相は今年4月、就任後初のアジア外遊で日本を訪れ、岸田文雄首相との会談で、「自由で開かれたインド太平洋」実現に向けた努力を確認した。(パリ 三井美奈)

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