古墳時代初頭に中型犬、大陸から渡来か 奈良・纒向遺跡の骨

奈良県桜井市の纒向遺跡から出土していた古墳時代初頭の犬の骨(桜井市教育委員会提供)
奈良県桜井市の纒向遺跡から出土していた古墳時代初頭の犬の骨(桜井市教育委員会提供)

邪馬台国の有力候補地とされる纒向(まきむく)遺跡(奈良県桜井市)で出土していた古墳時代初頭の犬の骨を分析したところ、背中までの体高は約48センチで中型犬の大きさと推定されることが15日、分かった。古代の犬は、小、中小、中、中大、大級に分類される。弥生時代までは小型犬が主流で、今回は中大級に該当。成果は桜井市纒向学研究センターの研究紀要に掲載された。

犬は縄文時代から番犬や猟犬として飼われ、弥生時代には食用の家畜とする習慣が伝わったとされる。骨には解体された痕跡はなく、溝の底からまとまった状態で見つかったことから、儀礼のために供えられた可能性があるという。

骨は市教委が平成26年度に実施した調査で、遺跡中枢の大型建物群跡東側に位置する深さ約1メートルの溝底から出土した。ほぼ1体分の全身骨格とみられ、古墳時代初頭の3世紀前半のものと考えられるという。

分析した元大阪府立狭山池博物館学芸員の宮崎泰史(たいじ)さんは「朝鮮半島などから人と共に中型犬が渡来し、日本の犬の形質が変化した可能性がある」と話している。

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