高校ダンス部選手権

毎年レベル向上、非常に見応え 審査員、栗原めぐみさん

ストリートダンス協会専務理事の栗原めぐみさん=7月19日、大阪市西区のストリートダンス協会(南雲都撮影)
ストリートダンス協会専務理事の栗原めぐみさん=7月19日、大阪市西区のストリートダンス協会(南雲都撮影)

15回目を迎える日本高校ダンス部選手権で審査員を務めるストリートダンス協会専務理事の栗原めぐみさんに、これまでの大会を振り返ってもらうとともに、今大会の見どころや期待する点を聞いた。

--日本高校ダンス部選手権は高校生ダンサーにとってどのような位置づけの大会か

「日本初の高校ダンス部の大会なので、歴史があって高校生ダンサーの一番の目標となっている。高校生の部活にふさわしく教育的な面を重視し、人間形成を目標としている大会。集中力と情熱を持って練習に臨むことで、人間形成にも大きく影響を与えていると考える」

--毎年出場校も増え、レベルが上がっている

「この15年間、皆さんが練習や情報収集など切磋琢磨(せっさたくま)をして本当にレベルが上がっている。他校を見ることで学びにもなる。地元に持ち帰って後輩に伝え、次の年の作品に生かす。そういうところでだんだんとレベルが上がっている。ヒップホップから創作ダンスまで幅広く出場している。とくに最近は創作ダンス系の学校も増えてきているので大会としては分厚い内容になってきて非常に見応えがある」

--これまでビッグ、スモールともに優勝校は大阪勢が多く、東日本勢はまだ優勝していない

「大阪勢の強さの背景には、宝塚歌劇団、吉本興業という2大エンタメの拠点があり、自分も楽しみながら人を楽しませるという価値観が染みついているのかもしれない。ダンス部のある学校数は以前は西日本が多かったが、数年前に東日本が逆転した。実力は拮抗(きっこう)している。彗星(すいせい)のごとく現れる可能性がある」

--歴代優勝校の強さの秘訣(ひけつ)は

「キラリと光るものがある。最近では一部だけではなく、どの審査項目においてもパーフェクトでないと優勝できない。私の中ではワクワクしたりドキッとしたり、衝撃を受けることがポイントになっている。高校生らしからぬスキルや展開、終わり方など。チーム全体のまとまりが作品に出る。心身一如という言葉があるが、体と心はつながっていて内面は動きに出る」

--これまで印象に残っているシーンは

「聴覚障害のある選手がいる学校が全国大会に出場した。あらかじめ知っていたが、それを忘れるくらい高いレベルに仕上げていた。聞こえないから踊れない、はない。大きな可能性を感じた」

--日本のダンス界に与えた影響は

「大会開催によりダンスをする人が増えているので貢献できていると思う。ダンサーも増え、ダンスの職業も以前に比べ、断然増えている」

--15回目を迎える今大会への期待と出場選手にエールを

「2分半。自分と仲間を信じるには、信じるだけの練習量が必要。それしかない。集中して熱量を持って練習をするかで本番が変わってくる。緊張をいい形で味方につけて精いっぱい踊り切ってほしい」

【栗原めぐみ(くりはら・めぐみ)】 2歳半からクラシックバレエを始め、ジャズダンス、ヒップホップを学び、振付師、ダンサーとして活躍。宝塚歌劇団をはじめ、アーティスト、数多くのテレビ、イベントなどで振り付けを手掛ける。ストリートダンス協会専務理事、大阪芸術大学舞台芸術学科教授。

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