露「最前線の集落」ペスキを制圧と主張 ドネツク州で一定の前進か

13日、ウクライナ東部のクラマトルスクで、ロシア軍の攻撃により被害の出た自宅に入る女性(AP)
13日、ウクライナ東部のクラマトルスクで、ロシア軍の攻撃により被害の出た自宅に入る女性(AP)

ロシアによるウクライナ侵攻で、ウクライナ軍参謀本部は14日、露軍が制圧を目指す東部ドネツク州の複数の方面で前進を図った露軍を撃退したものの、各地で戦闘が続いていると発表した。一方、露国防省は13日、親露派武装勢力「ドネツク人民共和国」(自称)が「首都」とするドネツク市の近郊の集落ペスキを制圧したと主張した。

ペスキは親露派武装勢力とウクライナ軍の間で2014年から続くウクライナ東部紛争の最前線の一つ。ペスキの制圧が事実であれば、ドネツク州で停滞が指摘されている露軍にとって一定の前進となる。

ドネツク州のキリレンコ知事は13日、同州の中心都市クラマトルスクなどが露軍に攻撃され、民間人計5人が死亡したと発表した。

米シンクタンク「戦争研究所」は13日付のリポートで、露軍は反攻にさらされているへルソン州など南部にウクライナ軍の戦力を集中させないため、東部での攻勢に再注力している可能性があると分析した。

戦争研究所はまた、ウクライナ軍が最近進めているへルソン州のドニエプル川に架かる複数の橋への攻撃により、露軍は同州での補給路を絶たれる可能性があると指摘。そうなれば露軍の防衛力は低下し、ウクライナ軍のさらなる反攻を許すとの見通しを示した。

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