聖望学園、打線沈黙し力及ばず 大阪桐蔭に敗れ3回戦進出ならず

試合に敗れ引きあげる聖望学園ナイン=14日、阪神甲子園球場(水島啓輔撮影)
試合に敗れ引きあげる聖望学園ナイン=14日、阪神甲子園球場(水島啓輔撮影)

第104回全国高校野球選手権大会第9日の14日、13年ぶり4度目の出場となる聖望学園(埼玉)は第3試合で大阪桐蔭(大阪)と対戦した。序盤の一回に2点を先制されると、その後も七回を除いて毎回追加点を許す苦しい展開を強いられ、勝負強さが持ち味の打線も沈黙。春夏連覇を狙う強豪に19-0の大差で敗北した。夏の甲子園では平成15年の第85回大会以来、19年ぶりとなる3回戦進出はならなかった。

夏の甲子園で19年ぶりに初戦を突破した聖望学園の2回戦は屈辱的な大敗に終わった。「力の差を痛感している。ゲームを完全に支配されてしまった」と岡本幹成監督は肩を落とした。

先発のエース岡部は一回から大阪桐蔭の強力打線につかまり、四回までで9失点。「すべてにおいて相手が上だった」と悔しがった。九回まで登板した3投手で計25安打を浴び、19失点を喫した。

1回戦で8得点を挙げた打線も、相手の好投手を打ちあぐね、八回まで内野安打1本に押さえ込まれた。

それでも九回、打線で意地を見せたのが1番の菅野だ。2死から、この日チーム2本目の安打となる鮮やかな左前打を放って食い下がるが、続く大橋が一邪飛に倒れ、一矢報いることはできなかった。

九回の守りで、二塁走者を牽制(けんせい)で刺した主将で捕手の江口は、「最後まで自分についてきてくれた仲間や、支えてくれた方々に全力プレーを見せたかった」と振り返った。

岡本監督は「大差にはなったが大阪桐蔭とゲームをやれたことは大きな財産になる」と前を向き、今後のチームの糧とする。(星直人)

女子指揮者奮戦 甲子園「楽しい」

三塁側、聖望学園のアルプススタンド。約50人の吹奏楽部による演奏を元気いっぱいに指揮していたのは、2年生部員の福代(ふくよ)弓香さん(16)だ。

聖望学園吹奏楽部の演奏を元気いっぱいに指揮する福代弓香さん
聖望学園吹奏楽部の演奏を元気いっぱいに指揮する福代弓香さん

部は野球部の応援で、伝統的にフルート奏者から指揮者を選んでいる。今年は福代さんが抜擢(ばってき)され、埼玉大会から毎試合、タクトを振ってきた。球場での応援は演奏とのズレを防ぐため、指揮の動きは大きく、激しいものになるという。

同校伝統の応援曲は、陽気な「サンバデジャネイロ」。「チャンスで演奏することが多いですが、打線を盛り上げようと、攻撃の開始から披露することもあります」という。

甲子園で指揮できることは「楽しいし、幸せ。相手の演奏もよく聞こえるので、負けないよう頑張りたい」と福代さん。味方の攻撃の合間に氷で頭を冷やしながら奮闘した。(三浦馨)

会員限定記事会員サービス詳細