ウクライナ、露軍拠点に奇襲攻撃か

ウクライナ南部ヘルソン州で、ドニエプル川を渡る台船を警備する兵士。奥はウクライナ軍の攻撃で損傷して修理中のアントノフ大橋=3日(タス=共同)
ウクライナ南部ヘルソン州で、ドニエプル川を渡る台船を警備する兵士。奥はウクライナ軍の攻撃で損傷して修理中のアントノフ大橋=3日(タス=共同)

英国防省は13日、ロシア軍が制圧しているウクライナ南部ヘルソン州で、ウクライナ軍がドニエプル川に架かる2つの橋を攻撃して使用不能になったと分析した。橋は州内のロシア兵数千人に物資を輸送する主要ルートになっており、武器弾薬の供給が滞って露軍の孤立が深刻化する可能性がある。ヘルソン州はロシアが2014年、一方的に併合したクリミア半島に隣接する戦略上の要衝。

一方、ロイター通信によると11日、露軍が攻撃拠点として使っていたベラルーシ南東部ゴメリ近郊の軍用基地で爆発があり、ベラルーシ国防省は「技術的な事故」だと説明した。

9日にはクリミア半島の軍用基地で大規模爆発が起きたばかり。2件の爆発についてウクライナ政府は公式には関与を否定しているが、ポドリャク大統領府長官顧問は「技術的な事故が多発している」と述べ、ウクライナが奇襲攻撃を行っている可能性を示唆した。

米シンクタンク、戦争研究所は12日、露大統領府が国内の軍需産業に休日を返上して兵器製造を行うよう号令をかけたと分析した。ロシア最大の戦車製造工場が欧米の経済制裁で経営難に陥るなど、計画通りに兵器が製造できないケースも出ており、政府は支出を増額して支援する方針だとしている。

ウクライナで再開された農作物の輸出では、12日までに計14隻が出航し、同日には初めて小麦を積んだ船が出港した。

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