クラゲ被害、酢は逆効果 多くの種類で

太平洋側の海に出没するカツオノエボシ(山形県鶴岡市立加茂水族館提供)
太平洋側の海に出没するカツオノエボシ(山形県鶴岡市立加茂水族館提供)

日本列島は酷暑が続き、海水浴に涼を求める人も多い。その際気を付けなければならないのがクラゲだ。刺された患部に酢をかけると良いとの俗説もあるが、多くの種類で逆効果なようだ。刺されたまま泳ぎ続けると、ショック症状で溺れる危険もあるという。専門家に対策を聞いた。

クラゲの展示で有名な山形県鶴岡市立加茂水族館の池田周平さん(35)によると、日本近海に出没する特に注意が必要な種類は、各地でアンドンクラゲ、太平洋側でカツオノエボシ、沖縄近海でハブクラゲが代表的。

日本周辺各地の海に出没するアンドンクラゲ(山形県鶴岡市立加茂水族館提供)
日本周辺各地の海に出没するアンドンクラゲ(山形県鶴岡市立加茂水族館提供)

刺された際、酢や真水で洗い流すと残っていた毒針が刺激で発射されて逆効果になる恐れがあるといい、「特効薬がないので、海水で洗い流し、病院に行くのが良い」と説明する。酢に関しては、ハブクラゲのような一部の種類で有効な場合がある。

日本ライフセービング協会によると、ライフセーバーが配備される約200カ所の海水浴場で例年1万件ほどのクラゲ被害がある。

沖縄周辺の海に出没するハブクラゲ(山形県鶴岡市立加茂水族館提供)
沖縄周辺の海に出没するハブクラゲ(山形県鶴岡市立加茂水族館提供)

救助救命本部の菊地太副本部長は「刺されてショック症状になると、呼吸困難に陥り溺れてしまうので、刺されたら海から出るのが大切」と強調する。刺されたら触手をピンセットなどで取り除き、熱めのお風呂ぐらいの湯で温めるのが有効で、袖が長い水着で肌の露出を減らすことも重要だとしている。

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