「中国のハワイ」など観光地での感染拡大相次ぐ

北京市内の駅で列車を待つ、地方へ向かう乗客ら=10日(共同)
北京市内の駅で列車を待つ、地方へ向かう乗客ら=10日(共同)

【北京=三塚聖平】夏の旅行シーズンを迎えた中国各地の観光地で、新型コロナウイルスの感染拡大が起きている。南部の海南省では今月に入ってからの累計感染者が5000人を突破し、チベット自治区では約2年半ぶりに新規感染者が確認された。中国は厳格な「ゼロコロナ」政策をとっており、各地で感染対策が強化されている。

国家衛生健康委員会は13日、中国本土で12日に新たに確認された感染者は、空港検疫などを除いて2005人(無症状を含む)だったと発表した。最も確認数が多かったのは海南省で1426人だった。

特に「中国のハワイ」とも呼ばれる同省三亜市を中心に、今月に入ってから連日感染者の確認が相次いでいる。地元当局はさらなる感染拡大を防ぐため移動制限措置をとり、中国メディアによると一時は約8万人の観光客が現地で足止めを食った。

また、チベット自治区では今月7日に新規感染者が確認された。チベットでは、2020年初めに湖北省武漢市で新型コロナの流行が深刻化していた時期を最後に、感染者が確認されていなかった。区都ラサ市では娯楽施設の営業停止や、宗教施設の対外開放を一時とりやめるなど感染対策を強化している。

新疆(しんきょう)ウイグル自治区でも13日に336人の新規感染者が確認されるなど、人が集まる人気観光地での感染拡大が指摘される。感染者が確認されていない観光地を中心に、ホテルの予約が増えていると中国メディアが伝えている。

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