「飲んだら寝るな!」飲酒後の死亡事故増加

飲酒検問を行う警察官=7月2日午前、東京都渋谷区(関勝行撮影、一部を画像処理しています)
飲酒検問を行う警察官=7月2日午前、東京都渋谷区(関勝行撮影、一部を画像処理しています)

暑気払いやお盆の親戚の集まりなど、夏はお酒を飲む機会が増えるシーズンだ。それに伴い、飲酒運転も増加傾向になる時期でもあり、過去5年間で自転車の飲酒運転事故数は8月が最も多いというデータもある。今年は飲酒後に路上に寝込み、車にひかれる事故が多発。新型コロナウイルス感染対策の行動制限がない3年ぶりの夏でもあり、警視庁は飲酒後の行動に注意を呼びかけている。

駐車場で寝てしまい…

7月23日夜、東京都新宿区のライブハウスで行われていたロックバンドのライブ。参加していた品川区の男性(40)は飲酒し、近くのコインパーキングに止めた知人の車と会場を往復していたが、その途中、駐車場内で寝込んでしまったという。そして、午後11時半ごろ、駐車しようとした別の乗用車にひかれ、亡くなるという痛ましい事故が発生した。

この事故のように、飲酒後に路上に寝込み、車にひかれて死亡する事故が今年は多発している。交通総務課によると、今年は7月27日時点で7人が死亡。昨年1年間の5人を上回った。

お盆の集まりやバーベキューなど飲酒の機会が増える本格的な夏を迎え、警視庁は飲酒運転にも注意を呼びかけ、取り締まりを強化している。

7月1日深夜~2日未明には都内すべての警察署や交通機動隊などで一斉に飲酒検問を実施。高速隊は警視庁としては初めて高速道路上で飲酒検問した。その結果、16件の酒気帯び運転を摘発した。

電動キックボードの飲酒運転も急増

また、手軽な交通手段として利用が広がっている電動キックボードによる飲酒運転の摘発件数は、昨年の1件に対して、今年に入ってすでに20件以上に上っている。電動キックボードの飲酒運転は違反に当たるということを知らない人も少なくなく、警視庁は業界団体と連携し、利用者などに対し、飲酒運転防止への協力を呼びかけている。

交通総務課によると、平成29年~令和3年の5年間で原付以上の飲酒事故件数を月別にみると、最も多いのは忘年会が多い12月で計96件。8月は50件と少ないが、7月は75件とやや多い。一方、自転車の飲酒事故は、月別で8月が最も多く、5年間で計52件発生していた。

交通総務課の田中真実課長は「飲酒運転は重大な犯罪。取り締まりや検問を強化している」と力を込めた。(橘川玲奈)

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