尹政権がサムスントップら恩赦、李元大統領は見送り

5月、韓国の尹錫悦大統領の就任式に出席したロッテホールディングスの重光昭夫会長(中央左)とサムスン電子の李在鎔副会長(同右)=ソウル(聯合=共同)
5月、韓国の尹錫悦大統領の就任式に出席したロッテホールディングスの重光昭夫会長(中央左)とサムスン電子の李在鎔副会長(同右)=ソウル(聯合=共同)

【ソウル=桜井紀雄】韓国政府は12日、朴槿恵(パククネ)元大統領らへの贈賄罪などで実刑が確定したサムスングループの経営トップ、李在鎔(イジェヨン)サムスン電子副会長らの恩赦を決めたと発表した。李明博(ミョンバク)元大統領ら政治家の恩赦は見送られた。日本による支配からの解放を記念する8月15日の「光復節」に合わせた措置で、15日から効力が発生する。

李副会長は昨年、仮釈放され、刑期も満了したが、5年間は就業が制限されていた。今回の恩赦で自由な経済活動が認められる。贈賄罪などで執行猶予付きの有罪が確定したロッテホールディングスの重光昭夫(韓国名・辛東彬(シンドンビン))会長についても刑宣告を失効させる恩赦対象とした。

尹錫悦(ユンソンニョル)大統領は12日、記者団に、恩赦について「何より国民生活と経済回復に重きを置いた」と述べた。

李元大統領は収賄罪などで懲役17年の実刑が確定。健康上の理由で今年6月、刑の執行が停止され一時的に釈放された。尹政権には李政権時代に要職に就いた関係者も多いものの、李元大統領の恩赦に否定的な世論が強かった。尹政権が20%台と低い支持率にあえぐ中、政治家の恩赦による世論の反発を避けたようだ。

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