首都の銀行、男が一時籠城 経済危機レバノン、同情も

レバノンの銀行に籠城した男を支持する市民らを制する警察官=11日、ベイルート(AP)
レバノンの銀行に籠城した男を支持する市民らを制する警察官=11日、ベイルート(AP)

深刻な経済危機が続く中東レバノンの首都ベイルートの銀行で11日、自分の預金を引き出せないことに激高した男が一時、行員らを人質に取って行内に籠城した。男は銃を持っていたが最終的に治安当局に投降し、けが人は報告されていない。地元メディアなどが伝えた。

現場は繁華街ハムラ地区。レバノンの銀行は預金の引き出しを制限しており、経済危機に苦しむ市民からは男への同情の意見や「英雄」と称賛する声も出た。レバノンでは1月にも同様の事件が起きていた。

報道によると男は42歳で、父親の医療費支払いのため引き出しを求めていた。要求が認められなければ自分の体に火を付けると行員らを脅し、警告の発砲もして籠城。一部の引き出しが認められた後に投降した。立てこもりは約7時間続いた。

レバノンは2020年3月にデフォルト(債務不履行)を宣言。通貨が下落して物価は高騰、燃料などが不足している。(共同)

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