大王製紙5年3月期赤字へ 資源高と円安で10年ぶり

大王製紙は12日、令和5年3月期業績見通しを下方修正し、最終損益が40億円の赤字になると見込んだ。今年5月時点の予想は100億円の黒字だった。資源価格の高止まりと円安加速に伴い、石炭や木材チップ、パルプなど原燃料の輸入価格が膨らみ、10年ぶりに赤字に転落する。売上高は従来予想より100億円多い6600億円とした。

同社は今春、国内シェア首位のティッシュペーパーやトイレットペーパーといった家庭紙の出荷価格を引き上げたが、コスト上昇を吸収できていない。記者会見した若林頼房社長は今後の価格戦略に関し「原燃料がさらに高騰すれば、再値上げをお願いしないといけない」と述べた。

日本製紙も本業のもうけを示す連結営業損益が5年3月期に昭和24年の上場以来初めて赤字に陥る見通しで、製紙メーカーの業績が急速に悪化している。

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