立憲民主党は先の参院選の敗北について「執行部の大きな責任」を認めた総括を公表した。取りまとめの過程では、執行部内からも「人心一新」を求める声が上がったが、泉健太代表を引きずり下ろす党内政局には発展せず、すんなりと続投が承認された。泉氏は今秋の臨時国会を見据え、月内にも執行部人事を行って党勢の立て直しを図るが、その道筋は引き続き険しいものになりそうだ。
「総括に従って党の執行体制の強化を図っていく。特に、対立軸を明確にしていく」。泉氏は総括が了承された10日の党会合後、記者団にそう強調した。
対立軸の明確化は、総括でも「今後の第一の課題」と位置付けられた。泉氏が掲げた「提案型」路線が国会論戦などで迫力を欠き、選挙でも奏功しなかった反省を踏まえたものだ。