金正恩氏がコロナ「勝利」宣言、与正氏は韓国へ報復警告

全国非常防疫総括会議に臨む北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記=10日、平壌(朝鮮中央通信=共同)
全国非常防疫総括会議に臨む北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記=10日、平壌(朝鮮中央通信=共同)

【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記は10日、平壌で全国非常防疫総括会議を開き、新型コロナウイルス感染症との戦いに「勝利」したと宣言した。金氏は最大非常防疫体制から通常の防疫体制への緩和を表明した。朝鮮中央通信が11日伝えた。

北朝鮮の防疫体制の緩和は5月12日に国内でのコロナ感染を初めて認めて以来、3カ月ぶり。

同会議では、妹の金与正(キム・ヨジョン)党副部長が演説し、韓国の脱北者団体が散布したビラでウイルスが流入したとの見方を示した上で、韓国に対する報復措置を警告した。

防疫に伴う厳しい統制措置で国内経済が疲弊する中、外部に責任を転嫁し、住民らの不満をそらす狙いとみられる。米韓両軍は今月下旬から合同軍事演習を予定しており、北朝鮮がそれに対抗する形で何らかの軍事的挑発に踏み出す可能性もある。

会員限定記事会員サービス詳細