集団感染の九州国際大付、感謝を胸に堂々の初戦突破

【九州国際大付―明徳義塾】試合に勝利した九州国際大付ナイン=8月11日、甲子園(水島啓輔撮影)
【九州国際大付―明徳義塾】試合に勝利した九州国際大付ナイン=8月11日、甲子園(水島啓輔撮影)

11日に甲子園球場で行われた全国高校野球選手権大会第6日の第3試合。新型コロナウイルスの集団感染に揺れた九州国際大付は明徳義塾との接戦を制した。先制されながらも三、四回に1点ずつ奪って逆転し、リードを守り切った。楠城監督は「ここ(甲子園)を目指して部員全員がやってきた。ゲームに臨む心構えは負けないようにやってきました」と奮闘をたたえた。

5日の開会式リハーサルを前に複数の体調不良者が発生。6日の開会式も欠席した。この2日間は可能な選手だけが宿舎での素振りをするなど最低限の練習に制限され、7日から活動を再開。9日に大会本部が集団感染と判断したことを発表し、登録メンバー2人を入れ替え、試合に臨んだ。

幸いにも主力に離脱者はなく、先発の香西が5安打1失点で完投。球速は120キロ台ながら巧みな投球術を持つ左腕は、福岡大会は体調不良もあって途中で離脱していた。約1カ月ぶりの登板を大舞台で迎え、「みんなが『香西と甲子園に』と声をかけてくれていた。感謝したい」とチームメートに頭を下げた。

開会式に出られなかった野田主将は「本当に悔しい気持ちもあった」としながら「こうやって試合ができたことを感謝しています」とグラウンドではつらつとプレー。3年生は入学時からコロナに翻弄されてきたが、最後の夏は思う存分に戦い抜く。(大石豊佳)

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