お守りリレー、夢舞台までつなぐ 長野・松代~佐久長聖

佐久長聖まで引き継がれた松代のお守りを手にする城下稀吉郎さん(左)と田中吾京さん
佐久長聖まで引き継がれた松代のお守りを手にする城下稀吉郎さん(左)と田中吾京さん

第104回全国高校野球選手権大会第6日の11日、4年ぶり9度目の出場となる長野県代表、佐久長聖は第2試合で高松商(香川)と対戦した。三塁側、佐久長聖のアルプススタンド。ユニホーム姿で応援する控え選手の傍らに、先月行われた長野大会に出場した松代から引き継がれた必勝のお守りが2つ、置かれていた。松代から託された出場校が順繰りに「リレー」し、甲子園までたどり着いた。長野の球児たちの汗と涙が染みこんだお守りだ。

2つのお守りは、一つは輪になった千羽鶴の真ん中に松代のユニホームと黒い帽子のマスコットが下がっているもの。もう一つは、松代の「M」の文字が入った真っ白な野球ボールに千羽鶴がぶら下がったもの。

お守りは、松代が2回戦で松本深志に敗れた際、同校に託された。同校は3回戦で日本ウェルネスに敗退し、お守りは日本ウェルネスへ引き継がれた。さらに日本ウェルネスは4回戦で篠ノ井に倒され、篠ノ井を準々決勝で下した佐久長聖が長野大会で優勝。受け継いだお守りを甲子園まで届けたという。

お守りを他の部員と大事に長野から運んだという2年の城下稀吉郎(きよしろう)さん(16)、1年の田中吾京(みちたか)さん(16)は「県大会で負けていったほかのチームの思いも引き継ぎたかった」。

この日、佐久長聖の初戦突破はならなかったが、城下さんは「来年この場所に選手として戻って来るよう頑張る」と誓った。(三浦馨)

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