イラン革命防衛隊がボルトン氏暗殺を計画 米、男を起訴

ボルトン元大統領補佐官(春名中撮影)
ボルトン元大統領補佐官(春名中撮影)

【ワシントン=大内清】米司法省は10日、ボルトン元大統領補佐官(国家安全保障問題担当)を殺害するために暗殺者を雇ったなどとして、イラン革命防衛隊に属するイラン人の男を起訴したと発表した。男は、2020年1月に当時のトランプ政権が革命防衛隊の精鋭コッズ部隊のソレイマニ司令官を殺害したことへの報復として、反イランの急先鋒(きゅうせんぽう)とされるボルトン氏暗殺を企てたとみられる。

司法省によると、男はシャフラム・プルサフィ被告(45)。テヘラン在住で身柄は拘束されていない。21年秋以降、米国外からオンラインで知り合った米国在住者を通じて接触した人物に暗号資産(仮想通貨)で30万ドル(約4千万円)相当の報酬を提示してボルトン氏を殺害するよう持ちかけた。また、そのために必要な情報を提供するなどしたほか、同氏の暗殺に成功すればさらに高額な報酬で「次の仕事」を与えるとしていた。司法省は、同被告は現在、米国外にいるとしている。

革命防衛隊はイラン最高指導者に直属する組織で、陸・海・空などの軍事部隊や諜報機関、サイバー部隊、民兵組織も保有。米軍によるソレイマニ司令官殺害後は、イラク駐留米軍の施設周辺に報復攻撃を行うなどしている。

ボルトン氏は同被告の起訴を受けた声明で「イランの過激で反アメリカ的な目的は一切変化していない」と述べた。ボルトン氏は18年4月から19年9月までトランプ政権の大統領補佐官を務めた。

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