ロシア通信などによると、政府系テレビ「第1チャンネル」の生放送中に反戦メッセージを掲げて罰金刑を受け退職した元番組編集者マリーナ・オフシャンニコワさんが、ロシア軍に関する虚偽情報を広めたとして起訴された。弁護人が10日明らかにした。最高で懲役10年の可能性があるという。
7月にロシア大統領府があるクレムリンを背景に「プーチンは殺人者だ。彼の兵士はファシストだ」などと書いた紙を掲げる動画を通信アプリで公開したことが起訴理由。現在、取り調べを受けているという。
オフシャンニコワさんは動画公開の2日後に拘束され、取り調べの後に釈放されていた。 オフシャンニコワさんはロシアのウクライナ侵攻後の3月14日、ニュース番組放送中に「戦争反対」と叫んで「プロパガンダを信じるな」などと書いた紙を広げた。罰金刑を受けた後に出国しドイツのメディアなどで活動していたが、7月初めに帰国した。(共同)