<独自>中国軍測量艦が北日本周辺海域で活動 台湾周辺演習中に

中国の国旗(ロイター)
中国の国旗(ロイター)

中国人民解放軍が台湾周辺の空・海域で大規模演習を行っていた4日から10日までの間に中国海軍の測量艦が北日本の周辺海域を航行していたことが11日、分かった。日米両国など世界の関心が台湾周辺に集まる中で、情報収集が容易になると判断した可能性もある。複数の政府関係者が明らかにした。

北日本を航行していたのは中国海軍のシュパン級測量艦1隻。2日に宗谷海峡を東進した後、北方領土周辺海域を航行。その後、北海道沿いに南下し、東北沖を航行している。

これに先立ち、同艦は7月29日には対馬海峡を通過しており、日本列島を周回するような航路を取っている。海上自衛隊第2航空群(青森県八戸市の八戸基地)のP3C哨戒機などが動向を追っている。

測量艦は、潜水艦航行に必要な海底地形、海流、水温や塩分濃度などのデータを収集する。防衛省などによると、中国海軍のシュパン級は全長約130メートルで、9隻を保有。7月20日には同型艦が鹿児島県の屋久島から口永良部島周辺にかけての日本領海に侵入したのを確認した。

北日本の周辺海域での中国海軍艦艇の動きをめぐっては、6月に情報収集艦1隻が北海道沖と東北・三陸沖を往復する動きが確認されている。情報収集艦はレーダーの電子情報を収集する艦艇で、今回の測量艦と合わせて幅広い情報収集活動を行っていることが浮き彫りになった。

一方、中国軍で台湾方面を管轄する東部戦区は10日、4日から台湾周辺の空・海域で行っていた軍事演習を終了したと発表した。この間、中国軍は実弾を使った演習を実施。4日には沖縄県・波照間(はてるま)島沖の排他的経済水域(EEZ)に弾道ミサイル5発が着弾している。

会員限定記事会員サービス詳細