楽天携帯契約、初の減少 0円廃止で

楽天本社が入るビル=東京都世田谷区
楽天本社が入るビル=東京都世田谷区

楽天グループは10日、傘下の楽天モバイルの自社回線の携帯電話契約者数について6月末時点で477万件と、3月末時点の491万件から14万件減少したと発表した。最低料金が「0円」の料金プランを6月末で廃止したことが響き、初の契約者数の減少となった。一方でモバイル事業の収益は増加が続いた。

楽天グループの三木谷浩史会長兼社長は同日の決算会見で、解約した契約者は「0円ユーザーが多かった」と指摘した上で、0円プランの廃止について「適正な売り上げを上げる方向にかじを切った。有料ユーザーに切り替えて成長するという意味では良かったのでは」と述べた。

一方、モバイル事業の収益は3年4~6月期から四半期ごとに増加が続いており、10日に発表した4年4~6月期も同年1~3月期比で約5%増の846億円だった。0円契約者の減少が収益面ではプラスに貢献した形だ。

楽天モバイルの自社回線の契約者数は、初めて公表した令和2年6月末時点の65万件から4年3月末の491万件までは増加が続いていた。しかし、0円プランの廃止を発表した5月13日以降は0円プランを終了した6月末をピークとして、解約者が増加していた。

三木谷氏は自社回線のネットワーク整備を進めた上で、都内に比べて申し込みが少ない地方のマーケティングを強化することなどで「できるだけ早い段階で1200万、1500万契約を達成したい」と前を向いた。(大坪玲央)

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