ファミマがAIロボを店舗で活用へ 寒さ知らず、せっせと飲料補充 従業員も大助かり

ファミリーマートが導入したAIロボ。冷蔵ケースに随時、飲料を補充する(同社提供)
ファミリーマートが導入したAIロボ。冷蔵ケースに随時、飲料を補充する(同社提供)

コンビニエンスストア大手のファミリーマートは10日、店舗の飲料補充にAI(人工知能)を搭載したロボットを活用すると発表した。今月から順次導入を始め、令和6年までに全国300店舗にまで増やす。コンビニ業界は人手不足が深刻なうえ、飲料の補充は従業員への作業負荷も大きいことから、AIロボ導入で作業環境の改善を図る。

ファミマが採用したAIロボは、ベンチャー企業のTelexistence(テレイグジスタンス、東京都中央区)が開発したもの。飲料を陳列する冷蔵ケースと在庫棚の間のバックヤードにAIロボを配置。ロボットの画像認識技術により、冷蔵ケースの空きスペースを自動で検知し、その場所に飲料を随時補充する。

ファミリーマートが導入したAIロボ。在庫棚(右)から、冷蔵ケース(左)に随時、飲料を補充する(同社提供)
ファミリーマートが導入したAIロボ。在庫棚(右)から、冷蔵ケース(左)に随時、飲料を補充する(同社提供)

飲料の補充はこれまで人間が行っていたが、ロボに作業を代替させることで、揚げ物の調理や宅配便の荷物の受け渡しなど、人間でしかできない仕事に従業員をより充てられるようになるという。また、AIロボが24時間稼働するため、商品の売り切れに伴う販売機会の確保にもつながる。

AIロボの活用で、1店舗あたり平均2割程度の作業時間を減らせるという。ファミマでは冷蔵ケース裏の温度が低いため、作業負担があると認識していた。

ファミマはこのAIロボのほかにも、JR東日本系のTOUCH TO GO(タッチトゥーゴー、東京都港区)が開発した無人決済システムを一部店舗ですでに導入するなど、人手不足と人件費高騰への対策を進めている。

テレイグジスタンスは、東京大学の舘暲名誉教授によるテレイグジスタンス(遠隔存在)の研究成果もとに、平成29年に設立された。両社は昨年10月から、経済産業省店(東京都千代田区)で実証実験を実施し、一定の成果を得たとして、本格的に導入することにした。

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