露、イランの衛星打ち上げ 軌道投入、監視能力向上か

イランの偵察衛星を載せたロシアの宇宙ロケット「ソユーズ」が9日、中央アジア・カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられた。衛星は軌道に投入され、当面はロシア軍がウクライナ侵攻で利用することを想定している。イランによる地上監視能力の大幅な向上も予想される。米メディアが報じた。

衛星は高解像度のカメラを備え、イランと対立するイスラエルの機密施設の常時監視をほぼ可能にするとみられる。イランを安全保障上の最大の脅威と捉えてきたイスラエルが警戒を強めそうだ。

イランは民生利用目的だと主張。自国の管理下に置き、収集した情報にアクセスできる権限は他国にはないと説明している。

ウクライナ侵攻を巡り欧米と鋭く対立するロシアは、イランなど非欧米諸国との関係を強化。イランは宇宙分野を国策の一つに掲げ、2020年には軍事衛星の軌道投入にも成功した。ただ、米イスラエルがイランの地上監視に使用してきた衛星に比べると性能は大きく劣るとされていた。(共同)

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