ロシア、クリミアに送電計画 占拠の欧州最大級ザポロジエ原発から

ウクライナ南部のザポロジエ原発で警備するロシア兵=5月(AP=共同)
ウクライナ南部のザポロジエ原発で警備するロシア兵=5月(AP=共同)

ウクライナ国営原子力企業エネルゴアトムのコティン総裁は9日、ロシアが占拠している南部ザポロジエ原発から2014年に強制編入した南部クリミア半島に送電することを計画していると述べた。ウクライナメディアが伝えた。同原発は5~6日に攻撃を受けたばかり。コティン氏は、ロシアが原発を攻撃することにより「計画を実行し始めた」と主張した。

ザポロジエ原発はウクライナの総電力の約2割を担う欧州最大級の原発。クリミアでは強制編入後、ウクライナ側からの送電が停止。電力をロシア側に依存しているが、供給不足がたびたび問題となってきた。

コティン氏は、クリミアへの送電には、現在の南部地域への送電網を遮断して、クリミア向けに切り替える必要があると指摘。5~6日の攻撃はその一環だとの見方を示した。

エネルゴアトムによると、砲撃により送電線などが損傷し、使用済み核燃料貯蔵施設近くにも着弾した。ウクライナとロシアは互いの攻撃だと非難している。(共同)

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