戦艦「大和」主砲指揮所に地獄を見た(5)海ゆかば2022/8/10 10:00有料プラン記事月刊「丸」あの戦争から今へみんなの反応全力予行運転を実施中の「大和」=昭和16年10月20日、高知県の宿毛湾沖(月刊「丸」・昭和53年8月号収載。筆者は戦艦「大和」前部射撃指揮所員)三田尻沖に錨をおろしていた「大和」へ、巡洋艦、駆逐艦がつぎつぎに横づけしてきたのは、四月五日の昼すぎだったであろうか。私にはなんのための横づけか、はっきりわからなかったが、あとで聞いたところでは「大和」が持っている重油を他の海上特攻艦へわけあたえるためのものであった。それは「大和」以下十隻の艦は、いまや沖縄までの片道の燃料があればよいのだ、往復することはないのだ。反応