知ってる?!

着物離れ① コロナ禍で加速 市場規模ピーク時の7分の1以下

着物姿で歩く女性ら (池田美緒撮影)
着物姿で歩く女性ら (池田美緒撮影)

新型コロナウイルス禍のイベント自粛や外出機会が減るなどした影響で〝着物離れ〟に拍車がかかっている。

丸紅グループの呉服製造販売会社「京都丸紅」(京都市下京区)などの分析によると、呉服市場の規模は昭和50年代半ばの約1・8兆円をピークに下降が続く。新型コロナの影響で昨年は約2400億円とコロナ前の令和元年に比べても14%減。ピーク時に比べると実に7分の1以下になっている。

夏のお出かけ着として人気の浴衣では、コロナ前には100億円程度あった販売額が約30億円に縮小。パーティーなど催事の自粛や中止で、既婚者層向けの訪問着なども2~3割減の約550億円だった。

着物離れの背景には、着用機会の減少、着付けの難しさに加え、価格の高さがある。職人が手描きで染め上げる「手描き友禅」など一点物も多く、さらに高齢化による職人不足や原材料価格の高騰などが追い打ちをかける。

また、同じ柄でも素材によって価格が違うなど、価値が分かりにくいのも顧客層が広がらない要因の一つだ。

同社では着物人口を増やそうと、リーズナブルな商品や着付けが簡単な商品の開発などにも取り組んでいる。営業本部長の土師一夫さんは「ハレの日に日本伝統の着物を選びたい人たちはもっといるはず。ニーズに合った商品を提案し、着物文化を守っていきたい」と話している。

(取材協力 京都丸紅)

会員限定記事会員サービス詳細