首相会見詳報

(3)ネーミングは「政策断行内閣」

第2次改造内閣が発足し記者会見に臨む岸田文雄首相=10日午後、首相官邸(春名中撮影)
第2次改造内閣が発足し記者会見に臨む岸田文雄首相=10日午後、首相官邸(春名中撮影)

(2)から続く

--今回の内閣改造・自民党役員人事は、14閣僚が交代する大規模な人事。重視した点は。内閣にネーミングをつけるとするならば、どういったものになるか。何を最優先に政策を進めるのか。

「わが国は、国の内外で数十年に一度ともいえるさまざまな課題に直面をしています。今回の内閣改造では、基本的な部分での政策の継続性を担保すること、そしてスピード感を持って、新たな体制に移行すること。経験と実力を兼ね備えた閣僚を新たに起用することにより、有事に対応する『政策断行内閣』として、山積する課題を乗り越えていくための体制をつくることに腐心をいたしました。ネーミングは何かということについては、『政策断行内閣』としたいと思っております。そして今後、8月末の概算要求を皮切りに、年末の予算編成、税制改正、そして来年の通常国会に向けての法案提出と、これまで約束してきた政策を本格的に実行に移す段階に入ります。そして、その中で何を最優先するかというご質問でありますが、特に新型コロナウイルスを乗り越え、経済を再生し、持続可能な経済社会を作り上げていく、この点と、それから国際情勢が緊迫する中で、わが国の平和と安全を守り抜くため、ポスト冷戦期の次の時代の新しい国際秩序を作り上げていく。この2点に特に力を注いでいきたいと思います。あらゆる政策を総動員することで、この2点を中心にしっかりと政策を成し遂げていきたいと考えております。以上です」

--旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の問題について、自民党として調査し、実態解明する考えはあるか。旧統一教会が党の政策に与えた影響は。また、安倍晋三元首相は友好団体の会合にビデオ出演していた。

「自民党と旧統一教会との関係、冒頭の発言の中で少し触れさせていただきましたが、自民党と旧統一教会との関係については、ご指摘のように、組織的な関係はないという認識を、従来から示させていただいています。しかし、国民から信頼される政治を行っていく観点から、党所属国会議員に対し、政治家としての責任において、当該団体との関係をそれぞれ点検し、その結果も踏まえて適正に見直す、こういった指示を行ったところであります。そして、併せて先ほども触れさせていただきましたが、関係省庁に対して宗教団体も社会の一員として、関係法令を遵守しなければならない。これは当然のことであり、仮に法令から逸脱する行為があれば厳正に対処することと、法相はじめ関係閣僚において、悪質商法などの不法行為の相談、被害者の救済に連携して万全を尽くすこと、この2点を指示をしたということであります。こうした取り組みを通じて 信頼回復に努めていきたいと考えております。そして、自民党の政策に影響を及ぼしたのではないか、こういった指摘でありますが、自民党の政策決定にあたっては幅広く、国民の声を聞く、また関係省庁からの説明、また有識者、専門家との議論、こうしたさまざまなプロセスを経て、政策を決定しております。こうした自民党の政策決定のプロセスを考えた場合に、旧統一教会の政策が、不当に自民党の政策に影響を与えたとは認識はしておりません。そして、安倍元首相がビデオメッセージを送ったということにつきましては、これは当時の安倍首相の判断でありますが、どんな状況の中でどのような判断をしたのか、私自身、今となっては承知はしておりませんので、それについて、直接コメントすることは控えます。しかし、今後は、国民に疑念が持たれることがないように、政治家としての責任において、当該団体との関係を厳正に見直していく、自民党関係者としてそうした厳正な見直しを行っていく必要があると認識をしております。以上です」

(4)に続く

会員限定記事会員サービス詳細