中国報道官「日本の歩み寄り」期待 韓国「安倍派に配慮」と報道

中国外務省の汪文斌副報道局長(共同)
中国外務省の汪文斌副報道局長(共同)

第2次岸田文雄改造内閣が発足したことについて、中国外務省の汪文斌(おうぶんひん)報道官は10日の記者会見で、「中国は、中日関係を重視している」とした上で、「日本の新内閣と中国が歩み寄り、両国関係の健全で安定した発展を推し進めるよう期待する」などと要望した。

中国の研究者は、厳しい対中姿勢で知られる高市早苗氏が経済安全保障担当相に就任したことにも注目している。

韓国の聯合ニュースは同日、安倍晋三元首相が銃撃で死亡した後、「求心力の柱を失った自民党内最大派閥の安倍派に配慮し、党内の結束強化を図る選択をした」との見方を伝えた。

同ニュースは「自民党内の穏健派とされる岸田首相が自身の色を本格的に表すより、長期政権に向けた布石として政権安定を選んだ」との分析にも触れた。

米ブルームバーグ通信は、内閣改造について「鈴木俊一財務相や松野博一官房長官ら主要閣僚が留任し、政策方針がほとんど変わらないことが示された」と報道。中国が台湾周辺で軍事演習を行うなど東アジア情勢が緊迫化する中、バイデン米政権は岸田氏による安定した政権運営を望んでいる。(北京 三塚聖平、ソウル 桜井紀雄、ワシントン 坂本一之)

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