日本学術会議の任命問題「次選考で解決」 官房長官、梶田氏に提案

梶田隆章氏
梶田隆章氏

日本学術会議の梶田隆章会長は10日、菅義偉前首相による新会員候補6人の任命拒否問題を巡り3日に松野博一官房長官と面会した際、松野氏から「次期の候補者選考を進める中で解決を考えるのも一案だ」との提案があったと明らかにした。10日開かれた学術会議の臨時総会で公表した。

梶田氏と松野氏は3月16日と8月3日に面会。梶田氏は6人の任命を求め、名簿を再提出する考えを伝えたが、松野氏は「一連の手続きは終了したとの政府の考えと相いれない」と応じなかった。さらに「『手続きは終了した』という政府の立場も考慮した上で、改めて解決の道を探ってほしい」と求めたという。

松野氏の提案に対し、総会では会員から反論が続出。「任命拒否された前回の選考に不備はなく、政府側が拒否した正当な理由を示すべきだ」「(提案に沿って)手続きを進めれば、学術会議側が任命拒否の現状を黙認したと評価される」などの意見が出た。

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