露、占拠の原発からクリミアに送電計画か

4日、ウクライナ・ザポロジエ原発の近くで警戒に当たるロシア側兵士(ロイター)
4日、ウクライナ・ザポロジエ原発の近くで警戒に当たるロシア側兵士(ロイター)

ロシア軍が占拠しているウクライナ南部ザポロジエ州の原子力発電所について、同国国営原子力企業エネルゴアトムのコティン総裁は9日、露軍がウクライナ国内への送電網を遮断し、ロシアが一方的に併合した南部クリミア半島への送電を計画していると述べた。ウクライナのニュースメディアが伝えた。

同原発では5、6日に砲撃があり、コティン氏は送電網を遮断する計画の一環として露軍が実行したとの見方を示した。クリミアではロシアによる2014年の併合後、電力不足がしばしば問題になってきた。

露軍はウクライナ侵攻後の3月にザポロジエの原発施設を占拠し、兵士約500人を常駐させて軍事拠点にしているもよう。ロシアは原発攻撃はウクライナ軍が行ったと主張している。

ウクライナ軍は、露軍が制圧した南部ヘルソン州の奪還に向けて攻勢を強めている。同州はクリミアに隣接する地政学上の要衝。ウクライナのゼレンスキー大統領は9日、「ロシアのウクライナと欧州に対する戦争はクリミア(の併合)で始まった。戦争はクリミアの解放で終結しなくてはならない」と決意を述べた。

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