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THE古墳

登呂遺跡から始まった発掘人生を全う 考古学の礎を築いた大塚初重さん

昭和22年に始まった調査で見つかった登呂遺跡の竪穴住居跡(静岡市立登呂博物館提供)
昭和22年に始まった調査で見つかった登呂遺跡の竪穴住居跡(静岡市立登呂博物館提供)

日本考古学協会会長を務めるなど学界の重鎮、大塚初重・明治大名誉教授が7月21日、95歳で亡くなった。講演会ではユーモアいっぱいの語り口で歴史ファンを魅了。弥生時代の稲作を証明した登呂(とろ)遺跡(静岡市)、旧石器時代を代表する岩宿遺跡(群馬県)など戦後考古学の基礎となった発掘で知られる。いつ新発見があるか分からないのが発掘の世界。「考古学は恐ろしい学問。いくら偉い先生がすばらしい説を出しても、新たな発見があればその瞬間から見直さないといけない」と、歴史に対して真摯(しんし)に向き合い続けた。

 登呂遺跡の写真を見ながら当時を語る大塚初重さん=平成22年
登呂遺跡の写真を見ながら当時を語る大塚初重さん=平成22年

「すいとん」は水ばかり

昭和22年に始まった登呂遺跡の発掘は、明治大の学生として参加した。まだまだ戦後の混乱期。食べ物も十分ではなく、発掘現場では食料の確保が難題だった。食事は「すいとん(水団)」が多かったが、団子にするための小麦粉も手に入らなかった。「近所を回って、ナスのへた、カボチャやジャガイモの皮をもらって具にした。登呂のすいとんは『とん(団)』がなく、『すい(水)』ばっかりだった」と振り返った。

古代ロマンとはほど遠い厳しい環境の現場だったが、約2千年前の水田跡や竪穴住居跡、土器やくわなどの農工具が大量に出土。日本列島で本格的な稲作が行われていたことを初めて裏付けた。当時、考古学という学問は一般的にほとんど知られていなかったが、地下から見つかった弥生人の生活の痕跡は注目を集め、東京のデパートで登呂遺跡展が開かれるなど、「登呂ブーム」がわき起こった。

22年夏には、皇太子殿下(現上皇さま)も視察された。このときのことについて大塚さんは「お顔はおそれ多くて見ることなどとてもできなかった。殿下の靴が目の前を通り過ぎるのが見えた」と語っていた。

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