岡田万博相、機運醸成が使命 「行きたい」まだ3割

万博相を兼務する岡田直樹地方創生担当相=10日午後、東京都千代田区(飯田英男撮影)
万博相を兼務する岡田直樹地方創生担当相=10日午後、東京都千代田区(飯田英男撮影)

第2次岸田改造内閣では、岡田直樹地方創生担当相が万博相を兼務する。ただ、2025年大阪・関西万博は開催まで千日を切る一方、民間の調査では「行きたい」とする人が3割にとどまる。機運醸成に向け岡田万博相のリーダーシップが求められる。

万博は令和7(2025)年4月13日~10月13日、大阪湾の人工島・夢洲(ゆめしま)(大阪市此花(このはな)区)で開かれる。

「万博は関西ではそれなりに盛り上がってきたが、東京ではまだまだ。関西ローカルのイベントだと思われている」。大阪の財界関係者はこう語り、危機感をにじませた。

実際、万博は7月18日に開幕まで千日を迎えたが、ムードは高まってこない。

三菱総合研究所は7月、全国の20~60代の男女2千人を対象に4月に実施したアンケート結果を公表。それによると、万博開催期間中に「行きたい」としたのは全国で29・7%で、エリア別では京阪神が最も高い43・3%、首都圏は25・9%。年代別では60~69歳が32・6%で最も高かったが、20~29歳は最低の26・8%だった。

関西ではある程度の機運の高まりがみられるものの、全国では低調で、若者世代へのアピールも十分ではないといった課題がありそうだ。

全国的な機運を高めるには公式キャラクターの活用などが重要となりそうだ。

万博を運営する日本国際博覧会協会は開幕千日前に合わせて、公式キャラの名前を公募の結果、「ミャクミャク」に決定したと発表。印象的な語感もあってインターネット上を中心に注目を集めたことから、関西経済同友会の角元敬治代表幹事は「(キャラを)どれだけ多くの場に引っ張り出せるかだ。熊本県のくまモンのように、あちこちに出かけてもらえば万博の宣伝や盛り上げに貢献できる」と期待する。

また、万博を機に地域活性化を目指して全国の市町村長が連携する「万博首長連合」は、機運醸成に向けて「万博音頭」を作って全国の盆踊り大会で展開する案を発表。1970(昭和45)年の前回大阪万博では歌手、三波春夫さんらの「世界の国からこんにちは」が全国で万博ムードを盛り上げた。

日本総合研究所の若林厚仁・関西経済研究センター長は「公式キャラの外見や名前はとっぴな印象もあるが、まずは世の中に注目されることが大事だ。音頭も昭和のアナログな感じはしても全国各地の高齢者に万博開催を伝える意味はある」と評価。一方で「来年度からパビリオンを建設するステージに入る。外観や中身などで国民のワクワク感をどれだけ出せるかがカギになる」と指摘する。

岡田万博相は、こうした取り組みの支援を含めた手腕が問われそうだ。(井上浩平)

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