米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平が10日、今季10勝目を手にし、1918年のベーブ・ルース以来、104年ぶりとなる「2桁勝利、2桁本塁打」の「ダブル2桁」を達成。〝神様〟ルースの打ち立てた比類なき記録と並び、またひとつ歴史に名を刻んだ。
米大リーグの歴史は記録の積み重ねといっていい。米メディアやファンは日本以上に記録への高い関心を持ってシーズンを見守り、大谷は、二刀流で活躍し53歳で死去した米メジャーの神様ルースと並び立つ存在として、記録の面からも全米の野球ファンの心をわしづかみにしてきた。
大谷とルースとの関わりが始まったのはメジャー1年目、2018年4月のことだ。大谷は投手として初先発した1日に初勝利を飾った直後、3、4、6日の3試合連続で本塁打を放つ超人ぶりを発揮。先発登板した年に3戦連発をマークしたのは1930年のルース以来、88年ぶりとなる快挙となった。