バイデン氏、批准未了国に督促 北欧2国のNATO加盟早期実現へ

バイデン米大統領(ロイター)
バイデン米大統領(ロイター)

【ワシントン=坂本一之】バイデン米大統領は9日、北欧フィンランドとスウェーデンの北大西洋条約機構(NATO)の加盟議定書を批准する文書に署名した。米国が批准手続きを正式に終え、NATO全30加盟国のうち23カ国の手続きが完了した。

NATOへの正式加盟には全加盟国による批准が必要となる。バイデン氏は同日の演説で、手続き未了の7カ国に対し「できるだけ早く完了させることを求める」と述べ、北欧2国の早期加盟実現を呼びかけた。

バイデン氏は北欧2国のNATO加盟に関し「米国や欧州だけでなく世界の安全保障と安定にとって分岐点だ」と指摘。ロシアがウクライナ侵略で欧州の安全を大きく揺るがす中、NATOは「かつてなく強固になる」と訴えた。

バイデン氏は署名に先立ち、北欧2国の首脳と電話会談し「いかなる侵略にも立ち向かう」ことを確認した。米上院は3日に加盟議定書を批准する決議案を圧倒的多数で可決していた。

また、米国務省は9日、ロシアの侵略を受けるウクライナの地雷除去や不発弾処理を支援する8900万ドル(約120億円)の拠出を発表した。同国で地雷や不発弾が埋まっている恐れのある土地は16平方キロに及ぶとされる。同資金で約100の専門家チームを派遣し技術訓練などを行う。

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