バイデン米大統領は8日、台湾周辺での軍事演習継続による中国軍の圧力強化を「懸念している」と述べた。ペロシ下院議長の訪台後、バイデン氏が台湾情勢について公の場で見解を示すのは初めて。東部デラウェア州の空軍基地で記者団に語った。
一方、カール国防次官(政策担当)は8日の記者会見で、数週間のうちに米海軍艦艇が台湾海峡を通過すると明らかにした。中国は台湾海峡について国際水域ではないとの主張を展開するようになっており、反発は必至だ。
中国軍は8日、台湾周辺で同日も演習を継続したと発表しており、米側は中国が台湾への軍事圧力を常態化させる構えだとみて警戒している。(共同)