出場辞退も考えた県岐阜商、急造チームも力出し切れず

社に敗れ、引き揚げる県岐阜商の選手ら
社に敗れ、引き揚げる県岐阜商の選手ら

持てる力を出し切れなかった。9日の第4試合。新型コロナウイルスの集団感染で当初の登録選手18人中、10人を入れ替えた県岐阜商は、1、2年生が15人の急造チームで社(兵庫)との一戦に臨んだ。経験が少ない投手5人の継投でやりくりしたが、13安打を浴び、四球も10個。守備も4失策と乱れ、序盤で大差がついた。

鍛治舎(かじしゃ)監督は大会直前、出場辞退も考えたという。ただ、残っている3年生の姿を見て、「自分から幕を引くわけにはいかない」と気持ちを奮い立たせた。感染者の中には無症状の選手もいる。毎日メールで連絡を取り合い、「彼らのためにも、次の試合につなげたい」という一心だった。

下級生がのびのびとプレーできるよう「負けてもともとの気持ちでいいじゃないか」とグラウンドに送り出したが、先発した2年生右腕の山口も二回途中5失点と実力を出せず。指揮官は「3年生の悔しさを、後輩たちが絶対につなげていってほしい」と祈るような思いで話した。(丸山和郎)

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