20人死亡の豪雨災害から13年 兵庫・佐用町で追悼

豪雨災害の犠牲者に花を手向ける住民ら=9日午前、兵庫県佐用町
豪雨災害の犠牲者に花を手向ける住民ら=9日午前、兵庫県佐用町

兵庫県佐用町で20人が死亡した台風9号に伴う豪雨災害から9日で13年となり、同町の「復興ひろば」で犠牲者の名前が刻まれたモニュメントに遺族や住民らが花を手向け、冥福を祈った。

未曽有の水害の記憶と復興の歩みを後世に伝えようと、大規模な浸水被害の一因となった千種川と佐用川の合流地点に設けられた復興ひろばには、この日午前8時半、約60人が集まり黙禱(もくとう)をささげた。庵逧(あんざこ)典章町長は「あの日のつらく悲しい記憶は脳裏に今も刻まれている。この経験を生かし、災害に強いまちづくりを今後も進めていく」と述べた。

参列した小林文子さん(75)は長男の妻と孫2人をなくし、もう一人の孫が行方不明のまま。「この日を迎えるのはつらく、どうしても区切りをつけられない。早く帰ってきてほしいと今も思う」と話した。

豪雨災害は平成21年8月9~10日、台風9号の接近に伴って発生し、20人が死亡、全半壊を含めて家屋1700棟以上の大きな被害が出た。特に夜間避難中の死亡が多く、屋外に逃げるのが難しい場合に自宅上階などへ移動する「垂直避難」が注目されるきっかけとなった。

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