青森、２河川が氾濫　記録的な大雨、警戒呼びかけ

前線の影響で、青森県では９日未明から非常に激しい雨が降り、鰺ケ沢町の中村川と西目屋村の大秋川が氾濫した。弘前市は同日午後１時２０分、市内を流れる岩木川が氾濫する恐れがあるとして、最高の警戒レベル５に相当する避難情報「緊急安全確保」を発令。県によると、岩木川沿い９地区の約２万４千世帯（約５万２千人）が対象。

気象庁は９日、深浦町付近に記録的短時間大雨情報を発表、土砂災害や河川の増水に厳重な警戒を呼びかけている。午後５時までの１２時間に深浦町で２３８・５ミリ、弘前市で１９５・５ミリを観測、いずれも平年８月１カ月分の降水量を超え、史上最多となった。

県警によると、午後７時時点で人的被害は確認されていないが、深浦町の国道１０１号では土砂崩れが発生。宮城ナンバーの観光バスが前後を土砂に挟まれ、一時立ち往生した。