宿泊療養の弁当豪華に 大阪府、苦情を受け改善

改善される前の大阪府の宿泊療養施設の夕食(左、令和3年2月撮影)と、改善後の夕食(今年7月撮影、いずれも大阪府提供)
改善される前の大阪府の宿泊療養施設の夕食(左、令和3年2月撮影)と、改善後の夕食(今年7月撮影、いずれも大阪府提供)

新型コロナウイルス宿泊療養中の食事について、かつて「療養のためとは思えない」などの辛辣(しんらつ)なクレームが続出していた大阪府。補助額を倍増しメニューも幅広く選択できるようにするなどのさまざまな改善を進めた結果、今では利用者からも「おいしくてヘルシー」と好評だ。

「イメージと全然違った」。4日まで大阪市内の宿泊療養施設に入所していた同市阿倍野区の女性会社員(53)は、療養中の食事をこう評価した。

入所が決まったとき、宿泊療養中の食事について悪い評判を聞いていたため気が重かったという。だが、8日間の療養生活で食事の内容に不満はなく、むしろブリの煮付けや炊き込みご飯など口に合う料理も多かった。女性は「どの料理もおいしくヘルシーで食生活は大事だと改めて思った。入所前より健康的になったかも」と笑顔を見せた。

府内の宿泊療養施設では運用開始当初、1食500円相当の弁当を提供し、朝食がパンとジュース、昼食は丼ものか焼きそば、夜は揚げ物中心の弁当が定番だった。《療養のための食事とは思えない》-。交流サイト(SNS)上では療養者らからこうした批判が続出し、府は昨年2月以降、補助額を1人1日2700円に倍増して食事内容を改めた。

現在は肉や揚げ物中心と魚と煮物中心の2種類から選択でき、ヨーグルトなどのデザートや夜食用のカップ麺もある。さらに、今年3月からは出前も利用可能になった。常駐する看護師が毎日、味や見た目をチェックするほか、療養者にアンケートも実施し、クレームがあれば施設側に改善を求めている。

とはいえ、アンケートは必ずしも良い評価ばかりではないといい、担当者は「できる限り入所者の要望は取り入れたいが、分量や味付けにはそれぞれ好みがあり難しい」と頭を悩ませている。

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