二松学舎大付サヨナラ勝ち 日大三は初戦敗退

二松学舎大付―札幌大谷 9回表札幌大谷2死一、三塁、打者樹神のとき、暴投で三走森が同点の生還。右は投手重川=甲子園
二松学舎大付―札幌大谷 9回表札幌大谷2死一、三塁、打者樹神のとき、暴投で三走森が同点の生還。右は投手重川=甲子園

第104回全国高校野球選手権大会第4日の9日、2年連続5度目の出場の東東京代表、二松学舎大付は第3試合で札幌大谷(南北海道)と対戦、3-2でサヨナラ勝ちし、2回戦進出を決めた。第9日の第2試合で、社(兵庫)と対戦する。一方、4年ぶり18度目の出場の西東京代表、日大三は第2試合で聖光学院(福島)と対戦し、序盤のリードを守れず2-4で逆転負けした。

【二松学舎大付3-2札幌大谷】「新しい歴史作った」

2-2で迎えた九回、二松学舎大付は1死一、二塁の絶好のチャンスで、打席はこの日2安打の親富祖(おやふそ)。

「あこがれの甲子園でこういう場面で打席に立てる。喜びやうれしさで緊張はなかった」。狙っていた直球を振り抜くと、打球は三塁線へ。二塁走者の押切はいったん三塁で止まりかけたが、左翼手が打球の処理を誤るのを見て本塁へ生還。劇的な勝利となった。

「チームの甲子園でのサヨナラ勝ちは初めて。この子たちが新しい歴史を作ってくれた。感無量です」。市原勝人監督の笑みがこぼれた。

「甲子園でこういう試合ができる喜びを感じて、楽しんでいこう」。九回の土壇場で同点に追い付かれた直後の攻撃前、主将の小林がナインへ声をかけ、ムードは一変。チーム一丸で勝利をつかんだ。

二松学舎大付は、初出場した平成26年の96回大会からこれで5度連続の初戦突破。「初戦はどのチームも硬くなり、ミスも出がちだが、それを最小限に抑えるのが大切」と市原監督。ただ、過去4度の大会は2戦目で敗れている。「ジンクスはいつかは破れるもの」と指揮官は肩の力を抜き、選手たちと次戦へ臨む。

(三浦馨)

【聖光学院4-2日大三】序盤のリード守れず

初回、先頭の藤巻は「1打席目を大事にして1球を仕留める」と打席に立ち、右前打で出塁。続く2死二塁で、浅倉は「4番として思い切りフルスイングしよう」と外側の変化球をとらえ、中越えの適時二塁打を放ち、先制点を挙げた。

四回には1死二、三塁から、大川の二ゴロ野選の間に追加点を挙げる。

先発の松藤は三回まで無失点に抑えたが、四回1死三塁から三ゴロで1点を返される。さらに五回には、相手の2番・高中に2点本塁打を浴び逆転を許した。「緊張やプレッシャーで球が浮ついてしまった」と松藤。継投3人目の安田も八回、ソロ本塁打を打たれ、手痛い追加点を奪われた。

打線は五回途中から登板した相手エース・佐山に無失点に抑えられ、無念の初戦敗退となった。

来春に教員として定年を迎える小倉全由(まさよし)監督は「この年で選手たちが甲子園に連れてきてくれた。こんな幸せな男はいない」と選手に感謝しながら、「監督が点を取らせてあげられなかった」と悔しさをにじませた。(深津響)

会員限定記事会員サービス詳細