核兵器廃絶「唯一の道」 長崎原爆77年、平和式典

被爆から77年の原爆の日を迎え、営まれた「長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」=9日午前、長崎市の平和公園(代表撮影)
被爆から77年の原爆の日を迎え、営まれた「長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」=9日午前、長崎市の平和公園(代表撮影)

長崎は9日、米軍の原爆投下から77年を迎え、長崎市松山町の平和公園で「長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」が営まれた。田上富久市長は平和宣言で、ロシアのウクライナ侵攻は、核兵器使用の危機に人類が直面している現実を突き付けたと強く懸念し、「存在する限り使われる。なくすことが人類の未来を守る唯一の現実的な道だ」と訴えた。

原爆がさく裂した午前11時2分に参列者らが黙禱(もくとう)。田上市長は米ニューヨークで開催中の核拡散防止条約(NPT)再検討会議に触れ、核軍縮の具体的プロセスを示すよう保有国に要求。日本政府には米国の核兵器を共同運用する「核共有」など核への依存ではなく「頼らない方向へ進む議論こそ先導してほしい」とし、核兵器禁止条約の署名・批准も求めた。岸田文雄首相はあいさつで「厳しい安全保障環境の中でも核不使用の歴史を継続し、長崎を最後の被爆地とし続けなければならない」と述べた。

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