党四役・選対委員長に森山氏、政調会長に萩生田氏 遠藤氏の総務会長横すべりも検討

自民党の森山裕総務会長代行
自民党の森山裕総務会長代行

岸田文雄首相(自民党総裁)は10日の内閣改造・党役員人事で、萩生田光一経済産業相を党政調会長、森山裕総務会長代行を選対委員長に起用する方向で調整に入った。総務会長には遠藤利明選対委員長の起用を検討している。複数の政権幹部が9日、明らかにした。首相は党役員では麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長を再任する方針をすでに固めており、人事の詰めの調整を行っている。

萩生田氏は党内最大勢力の安倍派(清和政策研究会、97人)に所属し、死去した安倍晋三元首相の側近として知られている。首相には、政権安定のために引き続き安倍派との連携を重視する姿勢を示す一方、防衛力強化や財政政策など首相と安倍氏の間で距離がある政策課題を含めた党内調整を円滑に進める狙いがありそうだ。

森山氏は国対委員長として菅義偉前首相を支え、二階俊博元幹事長とともに政権の中枢を担った。岸田政権では3氏は非主流派とされてきた。首相は最大派閥と非主流派の双方から党要職に登用することで、挙党体制構築を目指すとみられる。衆院選挙区の「10増10減」に伴う選挙区調整をにらみ、森山氏の政治力に期待する側面もありそうだ。

首相は10日午前に党臨時総務会で新役員を決定する。午後に閣僚名簿が発表され、皇居で認証式が行われる見通しだ。

首相は内閣では松野博一官房長官や林芳正外相ら骨格を維持する一方、閣僚の半数以上を交代させる大幅改造を行う考えで、党内各派閥の希望も踏まえて人事を決定する方針だ。

会員限定記事会員サービス詳細