ザポロジエ原発に再び攻撃 使用済み核燃料施設近く

4日、ウクライナ・ザポロジエ原発の近くで警戒に当たるロシア側兵士(ロイター)
4日、ウクライナ・ザポロジエ原発の近くで警戒に当たるロシア側兵士(ロイター)

ウクライナ国営原子力企業エネルゴアトムは7日、ロシア軍が6日に南部ザポロジエ州の原子力発電所にロケットを発射し、使用済み核燃料の貯蔵施設周辺に着弾したと述べた。計測機器が損傷したため、放射線量に変化があるかは不明だとしている。

ロイター通信が伝えた。ウクライナのゼレンスキー大統領は「核のテロ」だと非難し、欧米に露原子力部門に制裁を科すよう要求した。エネルゴアトムは露軍による攻撃は5日にも起きたとしており、原発の安全性を懸念する国際原子力機関(IAEA)は施設への立ち入りを求めている。

ザポロジエ原発は3月に露軍が占拠、兵士を常駐させて兵器を運び込み、軍事拠点として使っている。露軍は原発への攻撃はウクライナ軍によるものだと主張している。

一方、英国防省は8日、東部ドネツク州のドネツクやクラマトルスクで、露軍が支配地域防衛のため対人地雷「PFM1」などを敷設している可能性が高いと分析した。PFM1はソ連が侵攻したアフガニスタンでも使われ、老朽化していることから予測しがたい危険性があるとした。

露軍は3月に制圧した南部ヘルソン州でウクライナ軍の反撃が強まっているため、東部からヘルソン方面に兵力を大規模に移動しているとの観測がある。

1日に再開されたウクライナの穀物輸出は8日も続き、黒海に面する南部チョルノモルスク港などから2隻が出航した。出航した貨物船は計10隻になった。

会員限定記事会員サービス詳細