市船橋 劇的サヨナラ勝ち「気持ちが呼んだ押し出し死球」

【第104回全国高校野球 興南(沖縄)―市船橋(千葉)】8回、本塁打を放つ市船橋(千葉)・片野優羽=甲子園球場(安部光翁撮影)
【第104回全国高校野球 興南(沖縄)―市船橋(千葉)】8回、本塁打を放つ市船橋(千葉)・片野優羽=甲子園球場(安部光翁撮影)

第104回全国高校野球選手権大会第3日の8日、15年ぶり6度目出場の本県代表、市船橋は興南(沖縄)に6-5で逆転サヨナラ勝ちし、初戦を突破した。三回に5点をリードされる苦しい展開となったが、八回に追いつくと、九回1死満塁、押し出し死球で劇的勝利を飾った。市船橋の夏の勝利は平成9年大会以来、25年ぶり。2回戦は第8日(13日)の第4試合で、敦賀気比(福井)と対戦する。

劇的な幕切れだった。

市船橋は九回1死満塁で代打・黒川が追い込まれながら、3球目が背中に当たる押し出し死球となり、サヨナラ勝ち。

「黒川はチームのために動いてくれた副主将。気持ちが呼び込んだ死球ではないか」。海上雄大監督はこう振り返った。

試合は三回、先発右腕の坂本が興南打線につかまった。救援した左腕・森本哲星も右前適時打を許し、序盤から5点を追う苦しい展開となった。

だが、海上監督が「点を取られても選手にあせる感じがないのがうちの強み」と語るように、打線は四回に反撃を開始。森本哲星の内野への適時安打などでまず2点を返した。

五回には森本哲星の双子の兄・哲太の適時打で3点目。じわじわと点差を縮めると八回には片野の大会第4号ソロ本塁打、さらに森本哲星の適時二塁打でついに同点とした。

森本哲星は兄とそろっての活躍に「夢の舞台に兄弟で立て、結果もちゃんとついてうれしい」と笑顔。

海上監督は三塁側スタンドから響いた応援曲「市船soul」について「また披露してもらえるよう私たちも頑張る」と、次戦での健闘も誓った。

(三浦馨)

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