孫氏「聖域のないコストダウン図る」 ソフトバンクG、赤字3兆円 国内最大

過去最大の赤字を記録した決算を発表するソフトバンクグループの孫正義会長兼社長=8日、東京都港区(大坪玲央撮影)
過去最大の赤字を記録した決算を発表するソフトバンクグループの孫正義会長兼社長=8日、東京都港区(大坪玲央撮影)

ソフトバンクグループ(SBG)が8日発表した令和4年4~6月期連結決算は、最終損益が3兆1627億円と同社として過去最大の赤字となった。7615億円の黒字だった前年同期から大幅に悪化した。投資先の株価下落や急速な円安が響いた。証券大手の集計によると、四半期決算として国内企業で最大の赤字額という。

SBGの孫正義会長兼社長は同日、東京都内で記者会見し、今後は新規投資をしばらく見送ることから、グループの投資部隊の人員削減を世界的に進める方針を表明。「聖域のないコストダウンを図る」と強調し、傘下の米投資ファンド、フォートレス・インベストメント・グループの売却を検討していることも明らかにした。

SBG本体や「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」などを通じた投資損益は2兆8344億円の赤字だった。

SBGは1~3月期も2兆円超の最終赤字を記録しており、孫氏は「(一年前に)7兆円近くあった(投資事業の)利益がほぼゼロになった」と話した。

一方、円安による為替差損も赤字額は膨らむ要因になったという。最終損失3兆1627億円のうち約8200億円が為替による影響だとした。孫氏は「創業以来最大の赤字を出したことを真摯(しんし)に反省すべきだと考えている」と述べた。

売上高は6・3%増の1兆5720億円。新型コロナウイルス禍で停滞していた経済活動が再開し、傘下のヤフーとLINE(ライン)の広告事業が好調だったことが寄与した。

ソフトバンクG、赤字3・1兆円に転落 4~6月期


会員限定記事会員サービス詳細