ボート営業復活へ「池の水ぜんぶ抜く」 埼玉・大宮公園

貸しボート営業再開後の埼玉県営大宮公園のイメージ(県提供)
貸しボート営業再開後の埼玉県営大宮公園のイメージ(県提供)

埼玉県が、利用者の減少を背景に貸しボートの営業を取りやめた県営大宮公園(さいたま市大宮区)の池に関し、濁った水を入れ替えるなどの環境整備を図った上で営業を再開する計画をまとめたことが8日、分かった。水を抜いた後、底を天日干しにして汚濁の原因物質の除去を図り、数年後の営業再開を目指す。

池は昭和9年に造成された。広さは約1万8600平方メートル、水深は約1・8メートルで、平成12年まで貸しボートの営業が行われ市民の憩いの場として親しまれていた。しかし、現在はアオコが水面を覆って底が見えないほど濁っており、県幹部は「とてもボートを浮かべることができる状態ではない」と嘆く。

計画によると、水を抜き始めるのは今年10月。テレビ東京系の人気番組「池の水ぜんぶ抜く」さながらに全ての水を出した後、一定期間、池の底を日光に当てる。この手法によって汚濁の原因物質の減少が期待できるという。ごみを掃除したり外来生物を駆除したりした上で来年3月に水を入れ、桟橋設置など数年間の整備を経た後に貸しボートの営業を再開する予定だ。

県は開設から130年超の歴史を持つ大宮公園に関し、有識者がまとめた構想「大宮公園グランドデザイン」を参考に再整備の取り組みを進めている。グランドデザインでは、池について、ボート遊びの場としての活用のほか、飲食サービス提供などの案が示されている。(中村智隆)

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