内閣改造に萩生田経産相「僭越ながら、継続が望ましい」「代わったら俺は骨格じゃなかったのか」

萩生田光一経産相(春名中撮影)
萩生田光一経産相(春名中撮影)

10日に予定する内閣改造・党役員人事について、萩生田光一経済産業相は8日の閣議後記者会見で、エネルギー問題や福島の復興問題など山積する課題に触れ「継続してやっていくことが望ましいのではないかと僭越(せんえつ)ながら思っている」と述べた。ただ、「最後は総理の判断に委ねたい」とした。

7日には岸田文雄首相(自民党総裁)と面会。この時に政策課題に加えて人事についても意見交換を行ったという。

萩生田氏は7月から脱炭素化を進める「GX(グリーントランスフォーメーション)実行推進担当相」を兼務。さらに電力需給の逼迫(ひっぱく)や、極東サハリンの石油・天然ガス開発事業「サハリン1、2」への対応など、混迷するエネルギー問題にも先頭に立って対応に当たってきた。同月行われた外務・経済担当閣僚による「日米経済政策協議委員会」(経済版2プラス2)でも「大きな成果を示すことができた」と実績を強調した。

その上で、東京電力が来春開始を目指す福島第1原発の処理水海洋放出など、今後も重要案件が控えているとして、「私がやりたいということでなく、こんな大変なことを人が代わって大丈夫なのかという思いがある」と述べた。

さらに一部報道で、政権の骨格は維持するとの政府方針がでていることから「(代わったら)俺は骨格じゃなかったのか、という思いもある」とも語った。

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